安岐郷

提供: 安岐郷誌

古代恵奈郡

安岐郷(あぎごう)は古代から中世にかけて岐阜県東南部に存在した恵奈郡。現在の阿木と岩村町の周辺、山岡町の一部と比定されている 。

目次

歴史

安岐郷は奈良時代の律令制の頃に成立したと考えられる。この頃の荘園制により美濃国には皇室領、摂関家領、地方豪族、東大寺など様々な勢力の初期荘園が発生していた。安岐郷を含む恵奈郡は当時深い山林地域であったことから、阿木川飯沼川、岩村川沿いに各勢力が自墾地として切り開いた小規模な荘園が散在していたと思われる。

平安時代中期に編纂された和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)美濃国恵奈郡六郷の一つとして安岐郷の名が記されている。またそれと同時期の美濃国神名帳 (938-956年/天慶-天徳) にも恵奈郡従四位上阿気明神という名前が記されている。寺領から出土した猿投灰釉水瓶などからも阿木の寺領・本庄を中心に郷の惣村があったと思われる。

平安時代後期になると各勢力間での寄進などによって荘園の統合が進み、安岐郷を含む恵奈郡のほとんどは摂関家領である遠山荘に属することとなった。鎌倉時代に入り、遠山氏が地頭請として実質支配する頃には残った荘園もすべて遠山荘に統合されたであろう。

地名の由来

現在の阿木はこの安岐郷の遺存地名である。安岐という名の由来についてははっきりとしていない。

現存する阿木の地名から中世の荘園制に由来すると思われるものを以下に挙げる。

文献

大日本地名辞書

大日本地名辞書では岩村、阿木、本郷 (富田・飯羽間) と推測している。

安岐(アギ) 和名抄、恵那郡安岐郷。○今岩村町、阿木村、本郷村なるべし、竹折郷の南とす。当国帳、恵那郡従四位上阿気明神、今阿木村に在す、岩村の東北にして、水晶山の麓也。○新撰誌云、血洗社は阿木山の麓、大野平にあり、神代のむかし、ある御神こゝにて御子を産給ひ、胞衣を洗ひ給ひし跡也といひ伝え、血洗池という古跡ものこり、また恵那山の名もそれより興りしよし、里老いへり、永享以来御番帳に、遠山安木孫太郎見え、また長享元年江州御動座到着に濃州遠山安城孫次郎としるし、家家紋帳にも遠山安木氏の家紋をのせたり、皆こゝの人なるべし。

【安岐郷】 ○和名抄郡郷考、名細記、社考、恵那郡阿木山麓大野平血洗社、又上古神の胞洗の池と云々、恵那の名起于此歟。

遠山(トホヤマ)】 ○史海 (明治廿七年一月) 後世の大名は社寺地より起りたる者多し、美濃の遠山氏は中津川御厨より、肥前の松浦党は松浦御厨より起れり。

恵那郡誌

恵那郡誌では富田、飯羽間、岩村を含めた地域と推測している。

安岐(あぎ) 今の阿木村は其の本土にして、本郷村・岩村町等阿木川上流一帯の地に及ぼしたのであらう。美濃國神名帳に從四位下阿氣明神があり、當郷の鎮守である。今舊大野の本區廣岡の八幡社の地が是である。

話題

関連項目

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ツールボックス
Sponsored Link