切石 (牧野)
提供: 安岐郷誌
は牧野の草むらの中に放置されている1.5m四方ほどの四角い大きな石。ほらがたへ下る一本松から大野方向へ30mほど進んだ道路脇に見られる。
これは昔、野内組の衆が石燈籠かその笠か何かを作るために山から切り出してここまで運んだが、あまりの大変さに諦めてここにうち捨てたものである。牧野から鬼坂を下ろす予定だったのだろうが、このような大きな石を鬼坂で下ろすのは困難を極めるであろう。それ以来、特に移動する必要性もなかったのでここにそのまま置いてあるという。
切石が置かれている場所は昔は田んぼか畑だったように見受けられる。牧野が本格的に開墾され始めたのは昭和の初期頃からであるから切石もそれほど古い話ではないだろう。熊野神社の石燈籠を作ろうとしたのか、それとも秋葉道の燈籠を建てようとしたのか、またどこから切り出して運んだものなのかは今となっては分からない。